稽古心得
- 合気道は、一撃ことごとく死命を制するものなるを以て、稽古に際しては、指導者の教示を守り、徒に力を競うべからず。
- 合気道は、一を以て万に当たるの道なれば、常に前方のみならず、四方八方に対する心掛けを以て錬磨を要す。
- 稽古は常に愉快に実施するを要す。
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指導者の教導は、僅かに其の一端を教ふるに過ぎず。之が活用の妙は、自己の不断の稽古に依り、
始めて体得し得るものとす。徒に多くの業を望まず、一つ一つ自己のものとなすを要す。 -
日々の稽古に際しては、必ず体の変更より始め、逐次強度を高め、身体に無理を生ぜしめざるを要す。
然る時は、如何なる老人といえども身体に故障を生ず事なく愉快に稽古を続け、鍛錬の目的を達する事を得べし。 - 合気道は、心身を鍛錬し、至誠の人を作るを目的とし、業は悉く秘伝なるを以て、徒に他人に公開し、或いは市井無頼の徒の悪用を避くべし。
- 日々の稽古に際しては、お互いを高めあい、常に清々しい気持ちを持って稽古に臨むこと。